2013/06/28

フランス旅行 12


リル・シュル・ラ・ソルグに行った後は、ニースにやってきました。
フレンチ・リヴィエラ とか コート・ダジュール とかってバカンスの代名詞ですよね。

ってことで、ここは数時間だけでしたが、抑えておかないとね!


青と白の組み合わせがビーチリゾートって感じですよね。

本来ならここで数泊したいところですが、日本人の団体旅行も顔負けという忙しい日程の私たちの旅、ここは晩御飯を食べるために立ち寄っただけなんです(涙)

まぁ、私はこちらも学生の頃に来た事があったのでまだ妥協できますが、初めてのKさんもっとゆっくり滞在したかっただろうね・・・ごめんよ。

さて、ビストロを経営しているお友達から、ニースに行くなら・・・とオススメのレストランをいくつか挙げてもらいました。


こちらは、お友達イチオシのニース料理を出すビストロ、La Merenda

予約必須のお店なのに、お店に電話を置いていないこだわりの店。
どうしても行きたければ、直接お店に出向いて予約しないといけないんです。

運がよければ、ランチの時間に行って、当日のディナーの予約ができるかも知れないけど、夏のシーズン中はニースに何泊かしてる人しか食べるチャンスはないんじゃないかしら?

私たちもダメもとでチャレンジしましたが、やはり満席だったためあっさりと断られました。
そのときチラッと店内を見てみましたが、私のお友達のお店と同じくらいの広さに座席がギュウギュウに詰められ、隣の人と肩が触れそうなくらいです。

でも、すごい美味しそうな匂いがしていたので、次回来ることがあったら、是非2泊くらいしてここのお料理を食べてみたいものです。

でも、友達はここがダメだったときのためにプロテクションとして他のお店も2-3教えてくれていたので、その中から近そうなところに行ってみることに。

ニースは観光客も多いので、観光客向けの美味しくないのにぼったくりのお店も多いので、こういうアドバイスは凄く有難かったです。


こちらなんですが、私としたことがお店の名前を書き取った紙を旅行後になくしてしまい、しかもお店の看板の写真を撮らなかったので、名前が分からず・・・。

お友達夫婦が好きな、ニースの地元で有名なワインバーがあって、そのお店がそこから歩いて2分くらいのところにビストロを出したというのを友達が聞きつけ、教えてくれたんです。

私たちはワインバーの姉妹店だというのに、炭酸水とジュースを頼むと言う場違いな2人だったかも。
ワインが有名な国(フランス・イタリア・スペイン)においてはグラスワインよりもジュースの方が値段が高かったりしますよね。
それなのに、ジュースを頼むといつも申し訳ないような気分にされられるのよね~。


新鮮なイカと春キャベツ、ラディッシュのソテー。
チーズ盛り合わせ
からすみのリゾット
カツオのグリル、ホワイトアスパラ添え

をシェアしました。

お友達から、ニースは海沿いだけれど魚はあまり獲れないんだよ、と聞きました。
旧市街などには、氷の上に魚介類を乗せていて、それを調理するというお店をいくつも見かけますし、美味しそうに見えるけど、そういうのには気をつけて!とも。

南仏と言えばブイヤベースとか思っちゃうんですけど、マルセイユを東に過ぎた辺りから、イタリアの国境の辺りまでのフレンチ・リヴィエラはそれほど新鮮な魚料理は多くなく、どちらかというとお肉などの煮込み料理が多いらしいです。

でも、お肉がずっと続いていたので、お店の人が進めてくれたその日に獲れたばかりというイカとカツオを選んでみましたが、美味しかったです。
カツオのグリルはご飯がほしくなるお味でした(笑)

夕食を食べ終わって外に出て暮れなずむ旧市街をブラブラと歩き、その後でちょっと離れたところにドライブに行きました。

その話は次回に。



2013/06/25

フランス旅行 11


さて、いよいよ旅も後半戦。
これからはプロバンス地方でお届けします。


村をぐるりと回る運河と水車がシンボルの、リル・シュル・ラ・ソルグ (L'lsle-sur-la-Sorge)

絶対に一度では言えない名前の村ですが、ここはアンティーク好きの人たちの聖地と言われているだけあって、アンティークを扱ったお店も多く、また日曜日にはアンティーク市が立つのだそう。


こんな感じの可愛いアンティーク雑貨や家具を扱っているお店がいくつかありました。




お菓子屋さんも可愛かったですよ~。


花屋さんも、プロバンスって感じ。





狭く入り組んだ路地と運河の組み合わせがとても素敵です。
南仏のヴェネチアとも言われているらしいですよ。

こちらは、順序が逆になりましたが、泊まった宿がある村の景色。





これなんて小人が住んでる家みたいでしょ。

のどかでとっても静かな村でした。


近くには葡萄畑があって・・・


そして、見渡す限りの緑と赤のじゅうたん。


アネモネ(多分。自信はないけど・・・)のお花畑でした!

フランスには星の数ほどの魅力的な村があるのだけど、とりわけプロバンス地方は車で2~3時間くらいの間に数え切れないくらい沢山点在しているんですよ。

行ってみたかったけど時間がなくて断念した村も沢山あるんですが、これからまたいくつか紹介していきますね。

田舎ばんざーい!



2013/06/23

フランス旅行 10


今回の旅の第一目的は、ローヌ・アルプ地方のTain-l'Hermitage という町でビストロを経営する友人夫妻を訪ねて、私のお友達が作るお料理を食べることでした。

まぁ、ここにたどり着くまでにかなり寄り道してしまいましたけどね。(笑)

彼らのお店のことはちらりと以前も記事にしたのですが、(その時の記事はこちら )彼らのお店は晴れて今年のフランス版のミシュランガイドブックに掲載され(星付ではありませんが)、以前にもましてお店も繁盛しているようです。

私は今回の旅行を決めてから(と言っても10日前くらい)、彼女に連絡して私達の席を予約してもらいました!


店内はこんな感じで割りとカジュアルな雰囲気です。
席数はマックスで18席と言ってました。

お友達には今夜はお任せのディナーを作ってもらうことに。


まずはおつまみのイベリコ豚の生ハムを。


私はカツオのたたき、アボカド添え。
もう1ヶ月以上前の話なので、付け合せのスパイスが何だったかも忘れてしまいました・・・。

でも、フレンチ風のカツオのたたき、とっても美味しかったです。


生魚がダメなKのために、ウサギのリエットを作ってくれました。
ちょっと味見しましたが、新鮮なお肉なので臭みはまったくなし。
また、パサパサすることもなく、しっとりしていて味もしっかりしていました。


下戸な私達ですが、友達の旦那さまがお料理に合わせたワインをペアリングしてくださったので、ちょびっとづつ(3啜りくらい。笑)試しましたよ。

こちらは、私のお料理に合わせたらしく、白ワインでした。


こちらは、クリーミーなグリーンピースのスープ。
カリカリのクルトンと白ねぎ、そしてカリカリに仕上げたイベリコ生ハムがトッピングで乗っていました。


こちらも白ワインで頂きます。


3皿目、リードヴォー(子牛の胸腺肉。北米ではSweetbreadと呼ばれます)とムースロンと呼ばれる野生のきのこ。

程よく脂が乗っていて美味しかったです。


選んでくださったワインはこちら。

ロゼのような色なので、普通の人ならロゼワインというところでしょうが、友達の旦那さんいわく、「ロゼワインというのは、決められた種類のぶどうや醸造法で作られたものを言うのだけど、これは厳密に言えばロゼじゃないけど、ロゼワインの造り方をまねて作られたワイン」なのだそう。ややこしいですね。


メインのラムソテー、春キャベツとアスパラガス添え。

ラムもすごい新鮮でまったく癖がなく、結構レアだったけどレアが苦手なKも美味しくぺろりと食べてしまいました。

そして、カラトリーはさすがのラギオール!


こちらは赤ワインにて。

見ていただいてお分かりのように、あまりお料理にソースが使われていません。
素材の良さを重視して、なるべくシンプルでかついくつかの素材の組み合わせで味のハーモニーを作るという感じ。

バンクーバーのレストランで言うならば、私の好きなKitsilano Daily Kitchen系ですね。

お友達いわく、最近のフレンス料理のトレンドは昔のようにバターやソースたっぷりではなく、ソースはほんの少し、あるいはまったくつけないレストランも多いそうです。

そして、「フランス料理といえばソースが勝負という感じだったから、それがいいことが悪いことかは判らないけれど」とも言っていました。

でも、これだけのお料理を食べても全然胃がもたれなく、最後までお料理が楽しめるので、私はこの方が好きだなぁ。


デザートの前のフロマージュ。

旦那さんがこれに合わせたワインを持ってこようとされてましたが、もう私は結構千鳥足だったので辞退しました。
でも、すべてのワインを合わせてもグラスに1杯ほどだったんだけどね。(笑)


お友達のお店から歩いて数分のところに本社がある、世界一流の製菓用チョコレート、ヴァローナのチョコレートを使ったフォンダンショコラとイチゴシャーベット添え。

濃厚だけど、程よい甘さで美味しかったです。


ルバーブのピュレとフロマージュブラン。クランブルとイチゴのトッピング。

このルバーブ、甘酸っぱさの加減、パーフェクトです。
いくらでも食べれそうでした。Kも私もこちらのほうが好きだったかも。

お友達のビストロは、以前からも人気のお店だったのですが、ミシュランガイドブックに掲載されてからはさらに、国外からもTVの撮影に来られたり、フランス全土で販売されているワインとグルメの雑誌にも特集されたんですよ~。


 ロバートパーカーさん特集だったこの雑誌に載ってます。




彼女と私が出会った頃は彼女はまだ20歳で、お互いのぼんやりとした将来の夢なんかを話し合ったりしていたのに、彼女はその後夢をどんどん実現していって、日本から遠く離れた日本人があまりいないこの土地で母としてもシェフとしても頑張っている姿に胸が熱くなり、もう号泣してしまいました。

こんなに成功していても、「これもすべて、娘さんの面倒を見てくれている義母さんや一緒に頑張ってくれている旦那さんのおかげ」と、とても謙虚な彼女。

旦那さんもフレンドリーだけど、シニカルなジョークを話すホスピタリティ精神にあふれた素敵な方です。

こんな魅力的な彼らでお料理も美味しいとなると、このお店のファンにならない訳がない!

事実、ご近所さんはもちろん、遠くからいらっしゃるリピーターも多く、(しかも著名人も沢山!)そしてしょっちゅう来られるので頻繁にメニューを変えなくちゃいけないと言っていましたよ。

私だって、このお店がアメリカのベリンハム辺りにあったら、月1くらいで通っちゃうよ。

この日は平日だったので、お友達夫婦とは彼らのお店がお休みの週末にまたこちらに戻ってきて会う約束をして別れました。





2013/06/19

フランス旅行 9


ジュテーム、オスカル!

ベルサイユ宮殿を見ると、数年前に公開されたお洒落でキュートな「マリー・アントワネット」ではなく、どっぷり昭和の漫画、「ベルサイユのバラ」を思い浮かべるのは私だけでしょうか・・・?


私は20年くらい前に一度ここに来た事があるし、そんなにお城好きって訳ではないので、さらっと見るだけでいいかな・・・と思っていたのですが、Kは初めてだった上にお城大好き男なので、「半日は必要!」と要求していましたが、今回の旅は常に時間に追われる行程だったので、妥協して3時間半というリミットで観光開始!


 

豪華絢爛ですが、人も多いし広すぎて疲れますね~。
最後の方は何がなんだか分からなくなってました。




お庭も広大なので、そりゃあマリー・アントワネットも城内で不倫し放題だよね・・・と妙に納得。



こちらは、プチ・トリアノン。
マリー・アントワネットの居住地です。


本殿(と言うのかな?)の豪華絢爛で無駄に広い敷地に疲れた後で見ると、なんだかほっとします。
プチ・トリアノンの方が本殿よりも好きという人が多いのも納得です。

実際に、マリー・アントワネットも後年はずっとこちらの方ばかりで過ごしていたようですしね。


お庭も本殿と違ってもっとナチュラルな感じです。

ここで、日本人の団体観光客を案内している年配の男性添乗員さんが、

「このお庭はその当時の流行、いわば、ア・ラ・モードだったと言うわけですね」

と説明していてなんだか笑えました。

プリン・ア・ラ・モードを食べていた昭和世代の方達にア・ラ・モードとは流行と言う意味なんですよと教えていたのでしょうか?



プチ・トリアノンとは言え、やはりお庭も広く、もっとゆっくり見て回りたかったけど、時間切れの為退散。。。やっぱりKの言うように半日は必要だったかも。

あ、そうそう、本殿のほうには Angelina と Laduree のサロン・ド・テが、プチ・トリアノンにはAngelinaのサロン・ド・テが入ってましたよ~。

アンジェリーナのモンブランが食べたかったけど、時間もなかったし、テイクアウトは出来なかったのでマカロンだけいくつか買って食べましたよ。(残念ながら写真撮り忘れ)

やっぱりバンクーバーのものよりずっと美味しかった!


さて、ベルサイユ宮殿を後にした私たちは、そこから今回のフランス旅行のメイン・イベントのために6時間ほどかけてドライブすることに。


途中のサービスエリア内にあったマックカフェ

なんと、マカロンとカヌレが売ってました~。



しかも、これがバンクーバーの普通のベーカリーで買うものよりも美味しかった!
そりゃあラデュレなどの有名どころに比べると劣りますけどね。

さすがおフランス様!

本業のマクドナルドのバーガーの方はショボイんだけどね~。(笑)