2012/11/29

日本旅行 ’12 3


西本願寺の後は、歩いて5分くらいのところにある島原エリアに行きました。

この辺りは、祇園と並ぶ昔の京都の花街で、置屋さんとかお茶屋さんがあったエリアです。

祇園と違って今はもう昔ほど置屋さんとかはないようですし、舞妓さんや芸妓さんが歩いているところをほとんど見ることもありませんので、ローカルの人でも来た事が無いという人も多いのではないのでしょうか?

かくいう私もその一人です。

この近くをバスで通った事は何度もありますが、実際にこの一角に来たのは初めてです。
 

 島原の入り口の門が昔の名残で残っています。


↑こちらは「輪違屋」という由緒ある置屋さんで昔は太夫や芸妓を大勢抱えていたらしく、今もお茶屋さんとして営業しているようです。また、今では島原の唯一の置屋さんのようです。

中は非公開となっていますので、お客さん以外見ることが出来ません。(いったい予算は幾らくらい掛かるんでしょうね?)


ちなみに太夫とは、調べたところ、芸妓さんのさらに上を行く遊宴のもてなしをする公認された女性の最高位で、美しいだけではなく、お茶・お花・詩歌・俳諧・舞踊・文学などの教養も身につけていないといけないとのこと。

太夫といえば島原太夫ですけど、京都でも太夫さんを見ることは年に数回の行事ごとのみらしいです。


太夫と聞いてまず思い浮かべるのが、高下駄を履いて独特の歩き方をする「太夫道中」ですよね。
こちらはその様子が撮影してあるビデオです。


今でも実際に太夫さんがいるなんて凄いです!

でも、普段お目にかかる機会がないほど稀有な存在だなんて、普段は何をしていらっしゃるのかな?
ひたすらお稽古事に精を出していらっしゃるのでしょうか。




こちらは「角屋」と呼ばれる揚屋さんだったところらしいです。

揚屋さんとは、調べたところ今の料亭にあたるところだったようで、この近くにあった置屋さんから芸妓さんなどを呼んでもらって遊宴していたところ、とのこと。

ちなみにお茶屋さんとの違いは大規模な宴席に対応できる台所があるかどうかの違いらしいです。
お茶屋さんは台所がないので、お料理を外注しています。

角屋さんは今は美術館として当時の中の様子が見れます。

私たちが行った時は営業時間が終わっていたので、中を見ることは出来ませんでしたが、とても興味深いところです。また次回にでも来てみようっと。


島原の一角で昔のままの町屋が何件か残っています。
祇園のような華やかさは無いですが、ひっそりしたとローカルな雰囲気もなかなか素敵です。

この日はお天気が悪かったので、ちょっと写真の写りがイマイチで残念。


そうそう、西本願寺から島原に来る途中、西本願寺に隣接している(というか西本願寺の一角にある)龍谷大学を通ってきたのですが、夕方で生徒もほとんど居なかったので中に入って見ました。


素敵すぎる~。



龍谷大学は京都市内に3箇所キャンパスがあるようですが、私今までこのキャンパスに来たことがなかったんです。
私はずっと龍谷大学って仏教系の大学って思っていたんですが、(だってお寺の一角にあるし・・・)この校舎を見るとなんだか「イギリスの寄宿舎ですの。ほほほ」っていう感じじゃないですか!?(すいません、私の乏しいイメージで)

調べてみると夜になるとこの洋館風な校舎がライトアップするらしく、ローカルのアマチュアカメラマンの写真撮影に格好の場所となるようです。納得。

地元散策、今まで知らなかった意外な一面を再発見です。


2 件のコメント:

Cecile さんのコメント...

風情がありますね~島原。未知の場所です。太夫さんと言えばしゃなり、しゃなりと歩くのですよね。
本願寺と言えば、築地本願寺も和洋折衷な雰囲気ですね、そういえば。
再発見の旅、続きが楽しみ♪

のせぞ さんのコメント...

Cecileさん:
私はこの近くをバスで何度となく通っていたのに、実際の花街には来た事がなかったんですが、この記事を書くにあたって島原のことを調べていると、太夫さんを目指す人には島原は聖地で輪違屋さんは名門中の名門なんだそうです。

築地にも築地本願寺っていうのがあるんですか~。日本のお寺って本当に奥が深いですよね。