2018/10/31

アイスランド旅行 6


さて、アイスランド旅行も終盤に入ってレイキャビックに近づいてきています。
なんだか素朴なアイスランドの景色がなくなってきて寂しい気持ちもありつつ、その反面、車が故障したり何かトラブルがあっても何となく安心という気持ちもありました。


朝起きるとキャンプ場には朝もやがかかり、近くの山には雪が積もっていましたよ。


更に南西へとドライブして、半島になっているSnaefellsjoelull Peninsula へ。(アイスランド語はなんて発音していいのかわからない地名ばっかり・・・)


途中また苔でモコモコしている土地があり、そこに沢山お馬さんが居ましたよ。


ここのお馬さんは写真に撮られ慣れているらしく、すごくおとなしくて撫でさせてくれたり、一緒に写真を撮ってくれます(笑)

すごーく温厚なのに、Kのジャケットがオレンジだったり、私のジャケットの内布がオレンジだったので、人参と間違えたのか、気を抜くと食べようとするので気が抜けませんでしたが(爆)


そうこうするうちに、ゲームオブスローンズ大好きなKさんの聖地、Kirkjufellというとんがり山に到着!


ゲームオブスローンズにもよく出てきましたが、そうでなくても、アイスランドの広告には結構このアングルの写真が使われていますね。

沢山の本格的な写真家らしき人たちが、三脚を構えてころころと変化するアイスランドならではの天気によって表情を変えるこの山を何時間も撮っていました。(と、その写真家らしき人の彼女さんがぼやいていました。笑)


でも、その気持ちもわかります。
Kさんもいろいろ設定を変えながら何枚も同じような写真を撮ってましたから!


こんなに有名どころなのに、売店どころかトイレもないのですよ~。
冬場で何時間も写真撮影って、男性じゃないと無理!
ほんと、キャンピングカーっていつでもトイレに行けるのでありがたかったです。

私たちは、この素晴らしい景色を見ながら、キャンピングカー内でランチを作って食べました。



その後、また少し内陸に戻ってHraunfossarと呼ばれる滝へ。
滝自体は小さいながらも、いくつもの小さい滝が溶岩を伝って氷河から流れている川へ流れ込んでいくのですが、私はこの滝が一番好きだったかも。
丁度紅葉のオレンジと溶岩の黒と、グレイシャーブルーの川のコントラストが息を呑むほど美しかったです。


きっと夏の緑の木のコントラストも素敵でしょうね。


レイキャビックから日帰りでも来れる距離ですが、王道の観光ルートから少し外れているせいか、私たちが行ったときは観光客はほとんどいなかったです。


道中で転げ落ちているキャンピングカーを発見。
この辺りはとても風が強いので、キャンピングカーみたいに高さがある車は運転注意です!

実際に私たちもこの後、風速120km/h という台風なみの暴風にあい、2時間半程避難しなくてはいけなくなりましたし。


もうバキバキに壊れていましたよ~!
ドアも外れ、側面も割れていました。。。


ですが、その後とても美しい夕焼けを見ることができました。


何もない大地に広がる夕焼け。


海の水面に夕焼雲が反射して、それはそれは綺麗でした。


アイスランドにそこら中にある、なんでもない家でさえもとても絵になりますよね。



2018/10/28

アイスランド旅行 5


アイスランドも折り返し地点を過ぎ、これからは北アイスランド地区をドライブしていきます。

北アイスランドもなかなか見所があるのですが、こちらは南アイスランドとはまた違って、別の惑星にいる様な景色が楽しめます。


こういう火星みたいな景色とか


草も何も生えていない山のあちこちに地熱の蒸気がモクモクと立ちあがっていたり。


こちらはHverirと呼ばれる観光地で、地熱活動が盛んなところです。
地獄谷のようにグツグツと煮えたぎっている様子が見れますが、周りの砂漠のような景色にとてもマッチしていて、別の惑星にいる感じが楽しめます(笑)


観光バスも到着するくらいの観光地なのですが、それでもとても広いので、人の多さは気になりませんでした。


Hverirから程近いGrojotagja Caveへ。
ここは溶岩でできた洞窟で、中には温泉があり、昔は浸かることができたそうですが、一度は温度60℃くらいとかなり高くなってしまい、現在は45℃くらいに落ちてきているものの、写真撮影のみで入浴禁止となっています。


ちょっとした青の洞窟みたいですね。


この近くにはMyvatn Nature Bathという温泉があり、「北のブルーラグーン」と呼ばれる美しいミルキーブルーの温泉があります。

私たちはそこへは行かず、道沿いにある名もなき湖でgoogle map上では単に「blue lake」とのみしか書かれていないところに立ち寄りました。


ここも湯気が出ていたので、温泉のような感じでしたが、特になんの立て札もなかったものの、誰も入浴していませんでした。
お湯には触れてないのですが、かなり熱いのかな?


その後、しばらくドライブして「神の滝」という言う意味のGodafossへ


高さはあまりないものの、ナイアガラの滝を想像する幅と形で、結構な迫力があります。

アイスランドにはかなりの数の滝があるのですが、レイキャビックから近い有名な滝じゃないと、ロープすら張られていません。

更に、ここもかなりの強風なので、滝の近くまで行って撮影する場合は要注意ですよ!


アイスランドの滝は、それまでなんでもないところにいきなり「どどーん」と凄いサイズの滝が出てくるのでびっくりです。


また更に西へ向かってドライブしていきます。
北アイスランドは紅葉がとても綺麗でした。
カナダの紅葉も綺麗ですが、木についている葉が紅葉するのではなく、苔とか背の低い草が紅葉していて、こういうのもとても素敵だなと思いました。


羊があらゆるところにいるのですが、外敵もなくストレスフリーで幸せそうな感じでした(笑)
黙々と草を食べて歩いているだけかと思いきや、結構な速さで走っているものも居たり、柵を乗り越えて道路を渡ろうとしていたり、結構アクティブでしたよ。


途中通り過ぎたAkureyriというアイスランドで2番目に大きな町も、ダウンタウンを少し離れるとのんびりした雰囲気です。


更に走っていくと、左手に山が見えるのですが、もううっすらと雪が積もっていました。
北アイスランドと南アイスランドでは、まるで別の国にいるかのような気候と景色です。


天気も目まぐるしく変化するのですが、雨雲で真っ暗だったのに、2-3分経つと雲の合間から日が差したりして、とてもドラマチックな写真が取れました。


こういうのも、私が描いていたアイスランドの景色です。


その日のキャンプ場につく前に、もう1か所だけ行ってみたい滝があったのですが、最初Kは「もう滝ばっかり沢山みたから行かなくてもいいんじゃない?」と言っていたのですが、せっかく近くにあるんだから、と無理を言って立ち寄ってもらったKolugljufur


それまで普通の道路で滝らしい雰囲気はどこにもなかったのに、いきなり出たきた滝で、キャニオンになっており、誰もいなかったのもあり、秘境感があってなかなか良かったです。


Kも結構気に入ったみたいで、たくさん写真を撮っていました。
ただ、日が沈んだ直後だったので、光が足りなくてうまく撮れず残念です。


何もない荒野に月が出てくる様子を見るのも、なかなかない機会なので楽しかったです。



2018/10/21

アイスランド旅行 4


私たちのモーターホームが故障してしまったということで、その日の夜やっとの思いでキャンプ場にたどりつき、レンタカー会社に電話したところ、「替えのモーターホームを用意するから!」との事で、私はてっきりその会社と提携のある私たちがいるところから近いところにある別の会社からモーターホームを調達するのかと思いきや、

「明日の朝に会社のあるレイキャビックから出発するから!」との事。

ちなみに、その時はそのレンタカー会社から6時間半程離れたところに居たんですけどね。。


その日の予定がほぼ台無しになってしまったのですが、それでもこのまま旅を続けられるだけでもマシだよね、朝もゆっくり朝寝坊できるよね、とポジティブに言い合って、代わりのモーターホームを待つ私たち。

私たちがいた町は歩いていけるような見所もないので、スーパーに行ってみたり、ランチを作ってのんびりしていました。


結局替えのモーターホームが来たのは、渋滞もあったらしく午後の3時頃。
替えの車は私たちが借りていたものよりも一回り大きく、6人用くらいのサイズでした。


中も前のものよりもゆったりしていて、居住性はよくなりました。
車内後方に2段のシングルベッドがあり、ダイニングのところがダブルベッドにすることも出来ます。


運転席の上にはダブルベッドがあったので、私たちはそこで寝ていて、後方の2段ベッドの上ところにスーツケースの中を全部出して、下のところに空のスーツケースを収納していました。


ただでさえ、荷物の入れ替えやなんやかんやで、出発が4時近くになってしまい、またこの日は私たちの旅行中で一番お天気が悪かったという、なんともツイてない一日の始まりです。


東アイスランドは特に観光名所はなく、フィヨルド地形を見ながらひたすらドライブという感じです。


沖のほうで何やら漁の仕掛けみたいなものがあったり、、、


湿地地帯があって、写真には写ってないですが、たくさん白鳥もいましたよ。


峠道ですごい濃霧になって、しかもガードレールもなく、両側は結構な段差のある道路で、ヒヤヒヤしながらも、なんだか非現実的な風景にアイスランドらしさを感じたりもしました。


この辺りは紅葉していて、その中に沢山小川が流れていて、そういうのも私が心に描いていたアイスランドっぽい風景でした。


ここは私が大好きな映画、「Secret Life of Walter Mitty」(邦題:LIFE!)の有名なシーンで使われた場所です。

丁度Walterがスケードボードで下っていく、映画を象徴するシーンが撮られた美しいくねくね道。

お天気が良くて、もっと早い時間だったら車を停めてちゃんと写真に収めたかったなぁ。


その坂道を降り切ったところに小さな町があり、「アイスランドで最も可愛い街」に挙げられているSeydisfjordurです。

写真の奥に見えていますが、デンマークの北部からデンマーク領のフェローアイランドを経由して、アイスランドのこの町へと来るフェリーもあります。

フェリー好きな私たち、一瞬「次はデンマークからフェリーで来るのもいいかもね?」って話してたのですが、調べてみると、デンマークからフェローアイランドまで、36時間、さらにフェローアイランドから19時間も掛かるらしく、あっさりその案は却下。


小さい街ながらも、アーティスティックなペイントや、アイスランドらしいカラフルな家があったりして、もっとゆっくり見て回りたかったです。


夏のピーク時ではなく、夜になっていたので、観光客もほとんどいないと思っていたら、フェリーに乗船するであろう人達が19:00頃になるとフェリー乗り場に向けてわらわらと出てきました。(一体それまでどこに居たんだ?!)


本当はこの街に隣接するキャンプ場に泊まる予定だったのですが、翌日の朝に雪が降るかも・・という予報だったので、もしそうなるとあの急な坂道をモーターホームで登れないかもしれない・・とすぐに引き返してしまったのが残念です。

珍しくKさんが「あそこの街でゆっくり散策したかった」と言っていたほど彼のお気に入りの場所となっていたようです。