2020/01/12

アルゼンチン旅行 - 3


いきなりマウントフィッツロイの朝焼けです(笑)

この日の日の出は朝の5時45分くらいでした。
一般的に片道4-5時間と言われていて、私はハイキング初心者じゃないから、5時間あれば大丈夫かな?ということで、宿を夜中の12時に出発しました。

ヘッドランプを付けて登山口に行くと、香港から来たという20代くらいの若い女の子がいて、1人で登るのは不安なので一緒に登っていいですか?との事で3人で登り始めました。

フィッツロイのトレイルは、最初の4キロくらいが割とキツめの坂で、それ以降から9キロくらいまでは割と平坦、最後の1.5キロくらいが半端ない坂道とどのサイトにも載っていました。

その子は見た感じ山ガールっぽくもなく、格好もそんなに本格的じゃなくて、最初の坂道大丈夫かな?なんて思っていたら、スタスタと登って行って、あっという間に見えなくなるくらいでした(爆)

私のほうはと言うと、途中立ち止まって水を飲んだり、息を整えたりしてすぐに離されてしまったので、その女の子はところどころで私たちを待たなくちゃいけないくらいでした。

やっぱり若いってすごい!きっとああ見えていままで数々のハイキングをこなしているんだろうなぁ。
ジムでも、若い子とかはステアマスターとかスタスタやっているし。

私は形から入るタイプなので、見かけはいっぱしの山ガール(ガールじゃないけど。笑)なんですが、とんだヘタレです。

この日はクリアな空で、ほぼ満月に近く、星もたくさん出ていたので、平坦な部分では星空を楽しみながら、楽しくハイキングできました。
三脚ももっていたので、星空の撮影をしようかと思っていたのですが、それに時間を取られて日の出に間に合わなったら元も子もないので、撮影しなかったのが心残りです。

登山口から9キロくらいの地点に無料のキャンプ場があって、沢山の人がそこに泊まって、天気を見ながらアタックするかどうか決めていました。
私がそのキャンプ場を通り過ぎたころは、まだ皆テントの中で起きたばかりという感じだったのに、私たちが最後の坂を上り始めるとどんどん下からキャンパーたちのヘッドランプがちらちらと見え始めて、それが蛍の光みたいで綺麗でしたよ。

最後の心臓破りの1.5kmになると、もう足もつかれているし、キャンパーたちにどんどん追い抜かれていくし、永遠に続く坂道に心が折れそうになりました。

日が昇る前になるとだんだん空も明るくなってきて、もう間に合わないんじゃないかと焦るし。


登り切った時のフィッツロイ。
暗いながらも、もうかなり普通に見えてますよね。


日が出てきて、だんだんと山頂が赤くなっていき、、、


本当に燃えているかのように真っ赤になっていきました!


雪の部分も赤く染まっていき、やがてすべてが真っ赤になっていく様を見るのは言葉に表せない感動です。

こんなに雲一つないフィッツロイを見れたのは幸運としか言いようがありません。
特に前日は雪交じりの雨が降ってて、霞んで周りがなにも見えなかったらしいので。

山頂で、1年近く旅をしているという日本人女性に会いましたが、彼女は5日間El Chaltenにいて、フィッツロイ山頂は2回目と言ってました。
1度目に登った時は山頂が雲に隠れていてイマイチだったらしい。

私もお天気が悪かった時に翌日もチャレンジできるように2泊していたけど、お天気が悪いときは3-4日続く時も多いし、山の天気は変わりやすいので、概ね晴れていてもたまたま雲が山頂を隠したりすることもあるし、本当に私たちはラッキーでした。

この日のお天気がイマイチだったとして、私があの坂道を翌日も登るかというと、登れたかしら・・・。
まあ、翌日が晴れとわかっていたら、せっかくここまで来たんだからやっていただろうけど。


完全に日が登って、絶景を見ながら朝ご飯を食べて、いろんな角度から写真を撮ってゆっくりしていました。


湖に映る様子も美しく、いつまでもここに居たいと思いました。


夜中はマイナス5度くらいだったけど、朝日が出るとたぶん5度くらいまで上がったのかな?

太陽の力って凄いです。


最後の1.5kmの道はこんな感じで土砂崩れの後みたいな岩だらけの坂道(たぶん45度くらいあったのでは)で、本当に歩きにくかったです。


下から登ってくる人みんながすれ違うたびに「あともう少し??」って聞いてきたんですが、その気持ちよく分かるわ~。


初夏のパタゴニアは新緑が美しく、とても平坦な部分では鼻歌を歌いたいくらい気持ち良かったです。


色んなところからフィッツロイが見れるので、最後の坂を上る体力のない人も楽しめると思います。

パタゴニアのトレッキングはチリ側のパイネ国立公園のトレッキングも有名なので、また来る機会があったら、そちら側もトレッキングしてみたいと思いました。





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